~「胸やけ」について~
「食後」に良く見られる症状です。
飲食の性質が「熱性」に偏っていると、
「胸やけ」を起こしやすいです。
ただ「過食」や「熱性に偏ったお食事」以外でも、
「精神的なストレス」が「胸やけ」の引き金になることがあります。
こうした「精神的なストレス」が原因の「胸やけ」は、
「肩がこる」という症状が伴うことがしばしばです。
あるいは「慢性的に肩がこわばる」人は、
「肩こりの自覚」の有無にかかわらず、
「胸やけ」を引き起こしやすかったりします。
「肩がこわばる」人は、
「猫背」の姿勢で「前傾姿勢」を取るため、
「肩があがる」状態になりやすいです。
このため、「肩まわりの筋」が
「こわばる」ことでバランスを取ります。
そして「前傾姿勢」になることで、
「みぞおち」や「胃袋」のあたりを「圧迫」すると、
「胸やけ」症状が出やすくなります。
このように「胸やけ」は「飲食の不摂生」と
「精神的なストレス」と「姿勢」が原因として考えられます。
~「胃袋」は「何の袋」?~
「胃袋」ですから、当然、
「飲食物」が納まる袋です。
ただ「やさしい鍼」では、
「飲食物」以外にも「思考・知識」を
「一時的に溜め込む袋」とも考えます。
「胃袋」は
「一時的に飲食物や思考・知識を蓄えておく」
働きを備えているわけです。
「心配事」があったり
「一度にたくさんの知識の詰め込み」を
行ったときなどは、「胃袋」に「こなれるまでの間」、
蓄積しているわけです。
このため「飲食物でないもの」が、
「胃袋」に「停滞」していると、
「胃袋」は「活動を盛ん」にします。
なんとか「食べこなそう」とするわけですね。
このため「胃袋の食べこなす働き」が
「胃袋が空っぽ」なのに「活動」することで、
「胃の中に熱」をこもらせてしまうわけです。
「胃の中に熱」がこもると、
その「熱」を冷まそうとするため、
「冷たいもの」や「飲食物」を
「胃の中に取り込む=食欲もないのについつい食べてしまう」
ということが起こります。
「心配事」の場合は、
「呼吸の働き」が「萎えて」しまうと、
逆に「胃の働き」も「萎えて」しまいます。
こうしたときは、「胃の熱」は発生しないので、
「無駄な食欲」は湧いてきません。
かえって、食べられなくなってしまいます。
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岡部洋子 (日曜日, 22 5月 2011 22:31)
お久しぶりです<(_ _)> なかなか伺えずじまいでしたが、これから梅雨時期。1年で1番体がだるく、気力もドーンと落ちる時なので治療して頂きに参りたいと思いますので宜しくお願い致します(*^_^*)
いつもブログを拝見して勉強させて頂いておりますが、「胸やけ」のご説明、もの凄くわかりやすかったです!納得(@_@)です。胃の中に熱がこもる感じ。よくあることで冷たいものに傾きがちです^_^; 本当にいつも勉強になります!!
博心堂鍼灸院 すずき です (月曜日, 23 5月 2011 07:30)
岡部さん、
コメントありがとうございます。
ブログ、お役にたてているようで幸いです。
そうですねぇ。
梅雨本番まで、カウントダウンでしょうか。
胃の症状は、よく見られることでもありますが、
症状の考え方や、対処法など、
ちょっと「目先」をかえてみると、
いつもよりも、楽に過ごせるかも、です。
どうぞ、ご参考まで。