①脈をとる
東洋医学独特のカラダの見立て方です。
全身を循環する血流の勢いや性質を、手首の脈の拍動から観ていきます。「血流や呼吸の状態」「五臓六腑の働き方」「痛みや不調の程度」「症状の経過」など。
②頭の鍼
精神や感情面でのストレス、カラダの冷えのぼせなどは、顔色や表情で見分けます。
頭や首筋に鍼をすることで、イライラした情動面のわだかまりを改善します。
③お腹の鍼
お腹に鍼を当てながら、腹筋の緊張や体温、肌質などを見立てます。
治療後の食事や運動などの生活のアドバイスの指針を立てます。
④再び、脈をとる
脈の拍動は、カラダのバランスが変わるたびに変化します。
鍼を当てた前後にこまめに脈をみることで、鍼施術の効果を判断していきます。
⑤肩首の鍼
精神や脳の疲労状態、ストレス負荷などは、肩や首の状態で見分けます。
とくにストレスフルで精神が疲弊している人には、必ず座った状態で肩首の鍼をおこないます。
⑥背中の鍼
背中の鍼はうつぶせで行います。
肩こりや腰痛などの局部の症状対策を行うと同時に、気力や体力を高めて、カラダの回復する力をひき上げます。
⑦腰の鍼
腰は身体の疲れが現れるところです。症状を抜くため丁寧に鍼を当てます。
肉体疲労や加齢が及ぼす影響、病後の回復力などを判断します。女性の場合、生理や妊娠の状態も見立てます。
生活習慣のアドバイスの指針をたてます。
⑧手首の鍼
手首や足首など、四肢の末端には自律神経の働きを整えるツボが集まっています。
カラダが衰弱している方には、手首と足首のツボだけで鍼施術を終えることもあります。
⑨ふくらはぎの鍼
全身に鍼を施すことで、カラダは体調を回復させるために、積極的にそれまでのバランスを変えています。
ふくらはぎや足元の鍼施術を最後におこなうことで、こうしたのぼせ状態を整え、施術後のカラダの違和感を予防します。